絵本:ぴあのちゃんと音♪の妖精

絵本:ぴあのちゃんと音♪の妖精

ぴあのちゃんと音♪の妖精

 

01

 

ぴあのちゃんは歌のコンクールに向けて
毎日、一生懸命に練習をしていました。

 

ぴあのちゃん:
絶対コンクールに優勝するぞ〜!


 

02

 

さて、コンクールの日。ぴあのちゃんは精一杯がんばって歌をうたいました。

 

ぴあのちゃん:
ララララ〜♪ルルルル〜♪♪


 

03

 

そして、結果は…

 

審査員:
優勝はタイコちゃんです!

 

ぴあのちゃん:
ま、負けた…今年こそは絶対優勝するために練習頑張ったのに〜


 

04

 

そこにタイコちゃんがこんな事を言って通り過ぎた。

 

タイコちゃん:
余裕で優勝しちゃったわ。他の参加者たいしたことないし。やっぱ才能が違うのよね〜

 

ぴあのちゃん:
きぃ〜悔しい!何て生意気なの!


 

05

 

音の妖精:
コンクールに負けて悔しがっているみたいじゃな。

 

ぴあのちゃんの前に音の妖精が現れた。

 

ぴあのちゃん:
悔しいよ〜!ん!?おじさん誰??ちっちゃいおじさん…


 

06

 

音の妖精:
ちっちゃいおじさんとは失礼な!
私は音の妖精だ!おぬしは訓練をすればいい歌い手になりそうじゃ。少し訓練をするか?

 

ぴあのちゃん:
音の妖精??なんだか胡散臭いな〜大丈夫??でも、コンクールには勝ちたいし…よし、やってみるよ!


 

07

 

次の日

 

音の妖精:
では最初の訓練を始めるぞ。ますは歌を歌わないこと。

 

ぴあのちゃん:
は!?歌を歌わない??それが訓練なの??本当に大丈夫かな?


 

08

 

一週間後

 

ぴあのちゃん:
むずむず…歌いたいけどガマン。

 

音の妖精:
そうじゃ。がまんじゃ。


 

09

 

二週間後

 

ぴあのちゃん:
むずむずむず…ガマン、ガマン、ガマン。

 

音の妖精:そうそう。がまんじゃ。


 

10

 

一ヵ月後

 

ぴあのちゃん:
ぜ〜ぜ〜歌いたい!!お願い歌わせて!!

 

音の妖精:
よし。OKじゃ。歌っていいぞ。
おぬしがどれだけ歌が好きかを知ってもらうための訓練じゃ。


 

11

 

音の妖精:
では次の訓練じゃ。この山のゴミを拾うのじゃ。

 

ぴあのちゃん:
え〜歌と関係ないじゃん!それにしても汚い山だな〜


 

12

 

一週間後

 

ぴあのちゃん:
う〜なかなかキレイにならないな〜疲れた〜

 

音の妖精:
ぶつぶつ言ってないで続けるのじゃ。


 

13

 

二週間後

 

ぴあのちゃん:
ん!?ちょっとだけキレイになったかな??

 

音の妖精:
まだまだじゃ。


 

14

 

一ヵ月後

 

ぴあのちゃん:
やっとキレイになった〜☆続けているとどうにかなるもんだね。

 

音の妖精:
そうなのじゃ。続けることの大切さを知ってもらうための訓練じゃ。


 

15

 

音の妖精:
好きなことをあきらめずに続けることが才能なのじゃ。

 

ぴあのちゃん:
うん。最初は怪しいと思ったけど、いい訓練だったよ。
で、次の訓練は??


 

16

 

音の妖精:
あっ!?そろそろ妖精の国に帰らなきゃ!今日で休暇が終わりじゃ。
好きなことを続ける気持ちを忘れなければ、そのうちいい結果がでる。がんばれ!

 

ぴあのちゃん:
えっ帰っちゃうの!?ありがとう〜
がんばるよ!!


 

17

 

そして、また歌のコンクールの日がやって来た。
ぴあのちゃんは一生懸命歌を歌った。

 

ぴあのちゃん:
ララララ〜♪ルルルル〜♪♪


 

18

 

そして、結果は…

 

審査員:
優勝はタイコちゃんです!

 

ぴあのちゃん:
また負けた〜!!


 

19

 

でも、ぴあのちゃんは清清しい気持ちだった。そこにタイコちゃんがやって来た。

 

タイコちゃん:
うまかったじゃん。でも次も負けないから。

 

ぴあのちゃん:
ありがとう。次こそ勝つからね!


 

20

 

その後、ぴあのちゃんは歌が好きな気持ちを忘れずに歌い続けた。

 

そして、ぴあのちゃんは多くの人を感動させる立派な歌い手となったとさ。

 

おしまい☆